お口のベタつき原因と対策〜ネバつきが気になる方へ〜
朝起きてお口の中がベタつく、ネバついて気持ち悪い、と思うことはありませんか?
お口の中がスッキリしないと、なんとなく気分が憂鬱ですね。
お口の中がベタつく原因は何でしょうか。
もしかしたら、体から黄信号サインが出ているかもしれません。
お口のベタつきの原因
原因は主に二つ考えられます。
1:唾液の減少
加齢とともに唾液が減少し、ネバついた唾液が口に残ることが多くなります。
朝起きたときネバつきを感じやすいのは、睡眠時は唾液の量が減っているためお口の中が乾燥し、唾液のネバつき成分が口の中に多く残るためです。
また、お酒やタバコなどが多い方や、ストレスの多い方はお口の中がネバつきやすくなります。
2:細菌の増殖
お口の中には様々な菌がありますが、特に注意したいのが歯周病菌とむし歯菌です。
就寝中に増殖した菌が、お口の中でネバつきを発生させます。
むし歯や歯周病の治療を放置しているとお口の環境が悪化し、ネバつきをより感じやすくなります。
お口がベタつきやすくなる人は?
・むし歯や歯周病がある
・お酒やタバコをよく嗜む
・ストレスが多い
・不規則な生活習慣
・鼻呼吸ではなく口呼吸が多い
・しっかり噛まずに食べる(早食い)
など、どれか一つでも当てはまる方はお口がベタつきやすく、口臭の原因にもなります。
お口のベタつき対処法
お口の中がベタついてきたら、次の対処法をおすすめします。
①食後の歯磨き
食後には必ず歯磨きの習慣をつけましょう。
虫歯や歯周病を防ぐために欠かせない大切な習慣です。
食後すぐ磨いても構いませんが、酸蝕症(さんしょくしょう)の方は食後約30分くらいたってから磨きましょう。
なぜなら食後すぐの歯磨きは返って歯を傷つけてしまう場合があるからです。
*酸蝕症についての記事は次回書きます。
就寝前は特に、丁寧に磨いてください。
夜間の細菌増殖を防ぐためにもお口内のプラーク(細菌の塊)を落とすことはとても重要です。
歯がない、忙しくて毎回歯を磨く時間がないという方は洗口液を使ってばい菌を洗い流すこともできます。
洗口液を口に含み、左右・上下に液をクチュクチュと循環させて洗い流します。
②生活習慣の改善
お酒やタバコの頻度が多い方はできるだけ減らすようにしましょう。
特にタバコは、タバコの有害成分がお口内の環境バランスを崩してしまいます。
そうすると細菌が増えやすい状況になってきますから、できれば禁煙をおすすめします。
生活リズムが一定に保たれていない場合も注意です。
疲れが残っていたり、ストレスが多い方はしっかり睡眠時間を確保し、リラックスできる時間を作りましょう。
③鼻呼吸を意識
マスクを着用する時間が増えて、息苦しくて知らず知らずに口呼吸になっている方がいらっしゃるかもしれません。
ですが口呼吸はお口内を乾燥させ、唾液量を減少させますからベタつきが多くなります。
意識して鼻呼吸を行うようにしましょう。
④しっかり噛んで食事
しっかり噛むことは唾液量を増やすことにつながります。
唾液が増えるとお口の中が潤い、お口内の環境が良くなります。
唾液は、細菌増殖を抑え、口臭、むし歯、歯周病などのお口トラブルを防ぐのに大いに役立ってくれます。
早食いの方は、意識して一口ずつ噛んで食事をしましょう。
お口のベタつきについてのまとめ
お口がベタつくというのは、お口内の環境エラーのサインです。
ベタつくけど痛みはないから・・・などと放っておかず、ベタつきのない環境を取り戻し、むし歯や歯周病の予防に努めましょう。
唾液が少ない、出にくいなど唾液に関するお悩みがある場合は診療し、改善することができます。
ぜひお気軽にご相談ください。
お口の乾燥が気になる方へ
参考記事:ドライマウスとは?お口の乾きチェックと治療について