ドライマウスとは？お口の渇きチェックと治療について
お口の中が乾いて水分を頻繁にとったり、食べ物が飲み込みづらくなっていませんか？
それはもしかしたら「ドライマウス」の症状かもしれません。
ドライマウスはどういった症状をさすのか、ご自分がドライマウスに当てはまるのかどうかチェック項目を用意しましたので、ぜひセルフチェックしてみてください。
ドライマウスの治療についてもお話したいと思います。
ドライマウスとは？
お口の中の唾液の分泌量が低下し、お口に乾燥状態が起こることを「ドライマウス（口腔乾燥症）」と呼びます。
唾液は口腔内の細菌の増殖を抑え、食物を取り込むとき十分唾液を出すことで飲み込みをスムーズにし、食物の消化を助けてくれます。この唾液の分泌が減ると様々な問題が引き起こされます。
私たちが毎日行っている普通のこと…「食べる」・「飲み込む」・「話す」という動作に支障をきたし、お口の乾燥が進むことで虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
さらに歯の変色、口臭の原因にもなります。
唾液の減少で免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる方もいらっしゃいます。
ドライマウスになってしまう原因は、薬の副作用、ストレス、加齢、口呼吸などの生活習慣、糖尿病など様々です。
特に薬の副作用はクローズアップされ、服用しているお薬の種類によってはドライマウスを引き起こす原因となるものがあります。
さらに糖尿病、腎臓病、シェーグレン症候群を患っている方はドライマウスを引き起こしやすくなります。
また、入れ歯が合っていないことが原因となるドライマウスもあります。
入れ歯を正しく調整し、ぴったり合った入れ歯を使うことでドライマウスがかなり改善される場合があります。
参考記事：入れ歯が合わない、噛めないとお悩みの方へ
ドライマウス？セルフチェックしてみましょう！
チェックの数を数えてみましょう。
・口がいつも乾く
・口がネバネバする
・口が乾いて話づらい
・食べ物を飲み込みづらい
・水分を頻繁に取りたくなる
・口臭が強い
・味覚が変わったようだ
・虫歯や歯周病を繰り返す
・舌が痛い
・口が乾いて話づらい
・入れ歯が合わない
何項目当てはまりましたか？
さらにチェックする方法として、ご自宅にメモリ付き軽量カップ（メスシリンダー）があれば５分間ガムを噛み続けて出た唾液の量を測ってください。
出した唾液の量が５ml以下であればドライマウスの可能性が高いです。
ドライマウスの治療について
ドライマウスの疑いが強い方は、まず虫歯や歯周病があった場合は治療を行い、唾液分泌を促す唾液腺マッサージや口腔内を潤す保湿材を使用します。
しっかり噛むことでも唾液分泌は促されますから、キシリトールガムを噛んだり、専用の洗口液でお口をすすぎ、お口の潤いを向上させます。
ドライマウスを進める原因となるお薬（例えば高圧薬、抗アレルギー薬、抗うつ薬など）をやめると改善される場合もありますので、投薬した担当医とよく話ながら服用しているお薬を少なくするかやめるかすることも有効です。
日頃から運動をする習慣がない方は、少しずつ運動を取り入れてみましょう。
運動をすることで心身ともにリラックスし、自律神経が整えられます。自律神経が整うと唾液の分泌もよくなりますから、ドライマウス改善に役立ちます。
ドライマウスまとめ
ドライマウスが改善されると生活の様々な点でQOL（生活の質）向上が期待できます。ご自分がドライマウスだと気付かずに、体の不調を我慢し続ける方も多いので、ぜひ一度ご相談においでください。
当院は丁寧な問診後、服用しているお薬や生活習慣を鑑み治療に当たっています。
心身の不調がお口に現れている場合がありますので、気になることは何でもご相談ください。
お口の潤いは、生活の潤い、人生の潤いにつながります。
