正しい噛み合わせとは?健康寿命を延ばす噛み合わせ

りんごのカット

 

りんごを美味しく食べられていますか?

噛み合わせに問題がなければ、毎日の食事を美味しく楽しく味わうことができますね。ですが、もしそれができていなかったとしたら、食事だけでなく体のあちこちで大きな問題として表面化してきます。

下記記事で、噛み合わせからくる不定愁訴があることをお伝えしました。
記事:噛み合わせが原因?体の不調は歯からくることも

 

噛み合わせは健康寿命と密接に関わっています。

日本人の平均寿命が世界的に長いことはよく知られていますが、平均寿命まで健康でいられるかというと、どうでしょうか?

日本人の健康寿命は、厚生労働省の公表によると2016年に男性72歳、女性74歳でした。一方、平均寿命は2017年に男性81歳、女性87歳と公表されています。

健康寿命と平均寿命との差が男女共およそ10年前後あります。この期間を体に不具合を感じながら過ごしている方がいらっしゃるということです。

健康寿命を延ばすために食生活の改善や運動に取り組まれる方も多いでしょう。もちろんそういったことは大切ですが、それだけではありません。

「噛み合わせ」を良くすることで健康寿命を延ばすということが、いつまでも健康で元気でいるための手段の一つになり得ているのです。

では、正しい噛み合わせとはどういったものかをお話します。

 

理想的な噛み合わせとは

理想的な噛み合わせとは、どういったものかを書き出してみました。

・歯が1本も不足していないこと
(インプラントや治療済みの歯でも構いません)

・お口の上下の歯がきちんとかみ合っていること

・バランスよく全部の歯を使って食事できること

・歯ぐきが健康で出血がないこと

・歯並びが良いこと

・歯の形に異常がないこと

・食事をしていて食べ物をこぼさないこと

上記の条件が一つでも欠けてしまうと噛み合わせの問題が発生し、体に不具合が起こりやすくなります。原因不明の不定愁訴を引き起こす引き金となりかねません。

 

理想的な噛み合わせで毎日元気に!

噛み合わせが悪いかどうか、簡単セルフチェック法とし次のものがあります。

①耳の下と顎の骨の交わる部分を指で押す

②頭後ろの首の付け根部分を指で押す

③首の斜めに走る筋肉を指で優しくつまんでみる

 

①〜③の動作で痛みを感じる人は、噛み合わせに何らかの異常が生じている可能性があります。片方だけ痛むという場合も注意が必要です。

首から肩にかけて筋肉が異常が使われ方をしているということですから、肩こりや頭痛を誘発しやすい場合があります。

さらに、顎に痛みを感じたり、噛む動作がスムーズにいかない顎関節症を引き起こす可能性もあります。

バランスよく噛むことができていればそういった部分に痛みやコリなどを感じることがありませんので、ぜひ、セルフチェックをして噛み合わせ異常の早期発見につなげていただければと思います。

理想的な噛み合わせを「維持し続ける」ということは、毎日のお口チェックとケアが欠かせません。

どこか調子が悪いということは、健康から遠ざかっている証拠。いつまでも元気でいるために、できることから続けていきましょう!