虫歯リスクを減らすスウェーデンスタイル歯磨きについて。
正しいセルフケアとプロケアで虫歯リスクを最小に!
昨日、テレビでスウェーデンのイエテボリテクニックという歯磨き方法が紹介されていましたね。その方法をお話されていた先生に、私も過去、ご教授いただいたことがあります。当時、日本ではまだ虫歯や歯周病の考え方が進んでおらず、「虫歯は痛くなってから」「歯周病は歯がぐらついてから」治療するということが一般的でした。しかし、今ではその考え方に大いに疑問符がつきます。なぜなら、痛みやぐらつきが起きてからの治療は、患者さんに身体的負担・治療期間・費用など様々なマイナス面があり、医療者にとっても困難な治療に直面する場合が多々あるからです。
止むを得ず抜歯となった時の患者さんの落胆される様子を見ると、やりきれない思いになります。私は患者さんに「歯医者に来て良かった」と笑顔で帰っていただきたいといつも思っています。そのためには、やはり患者さんご自身の正しいセルフケア、そしてお口をキレイにするプロフェッショナルである歯科衛生士のプロケアを定期的に受けていただき、「生涯にわたり健康な歯や歯ぐきを維持する」ということをご一緒に行っていきたいと思っています。
歯が抜けてしまうのは決して年齢のせいではありません。お口のプラークコントロールが正しくできていれば、高齢になってもご自身の歯でしっかり噛めて美味しく食事ができるのです。
スウェーデンスタイルについてもっと知りたい方へ
今から約6年前に発行された書籍「スウェーデンスタイルがあなたの歯を守る」は、岡本 浩先生、竹内 泰子先生が書かれた本ですが、拙いながら私も第6章の一部ページに医院紹介も含め執筆させていただきました。この本は、歯周病の予防と治療について歯科予防先進国スウェーデンの予防の考え方と実践法をもとに詳しく書かれておりますので、ご興味のある方はぜひお読みください。
歯科医院は治療するだけのところではありません。現在お口に問題がなく、順調な方であればこそ”予防”という意識をもっていただければと思います。
「痛みはないけど、お口の様子を知りたいので」
「お口のお掃除だけできますか」
という患者さん大歓迎です。どんな小さなことでも、ご自身の歯に関心を持って末長く大切にしていただきたいと思います。